ログ・ホライズン 8 雲雀(ひばり)たちの羽ばたき
著:橙乃ままれ イラスト:ハラカズヒロ
監修:桝田省治
通常版定価:本体1000円+税
ドラマCD付特装版価格:本体1700円+税
マジックバッグを入手するクエストのため、 トウヤら年少組はアキバを離れてはじめての五人旅に出発! 音楽をかき鳴らしたり、野営したりする道中で、五人が出会ったのは、 昼が苦手な<吸血鬼>ロエ2 旅の物書き<大地人>ダリエラ 元の世界へ帰ることを至上目的としたオデッセイア騎士団。 初めての旅路と新たな出会いが、年少組五人にこれまでと違った世界を見せる。 胸が高鳴るまま、西を目指して進む年少組の成長と変貌!
  • 【特装版】
  • 【通常版】

●キャラクター紹介

両の脚で走り続ける若獅子
トウヤ
レベル:58
種族:ヒューマン
職業:武士《サムライ》
HP:7548
MP:3718

どんな時でもパーティーの先陣を切って戦いに飛び込んでゆく、勇猛果敢な〈武士〉少年トウヤ。一見無鉄砲なファイトスタイルだが、パーティーの仲間や戦場への目配り、気配りは忘れない。もちろん、双子であるミノリとのコンビネーションも抜群だ。ラグランダやザントリーフといった数々の戦いを経て勇気と無謀の違いを知った少年は、師と仰ぐ〈守護戦士〉直継に追いつき、追い越すべく急成長の真っ只中である。また、こう見えて珠算検定一級の資格持ちで、〈会計士〉として年少組パーティーの財布の紐を預かっている。まだ少年と言うしかないトウヤだが旅先での出会いが彼をほんの少しだけ大人にするだろう。今回の物語の主役の一人である。

──レッドストーン山地っていったら、長野のあたりなんだろう? 山に川に、森! それから、行ったことのない村!

[蒼刀・獅子吼]《そうとう-ししく》
チョウシの町で暮らしていた〈大地人〉の刀鍛冶が、せめてもの礼にと作り上げた蒼い拵えの小太刀。 あの日見せた獅子のような勇敢さを忘れないように、と直継が命名した。〈兜割り〉の威力と発生する敵愾心を上昇させる。
[若駒の脛当て]《わかこま-すねあ》
たてがみをなびかせて走る馬の意匠が刺繍された脛当て。 戦闘時の移動に若干のボーナスが加算されるため、素早く戦場を駆け回るこ とができる。 ソウジロウからも薦められたため、思い切って購入。
[柿木の算盤]《かきのき-そろばん》
上質の柿木材で製作された硬くて丈夫なそろばん。 そろばんなんて本当に使えるのか、そもそもトウヤに〈会計士〉が務まるのか? と思われがちだが、意外なことに珠算検定一級の資格持ちだったりする。

恋する乙女はゆるふわマヨラーガール
セララ
種族:ヒューマン
職業:森呪遣い《ドルイド》
HP:5800
MP:5650

〈記録の地平線〉の〈盗剣士〉にゃん太にぞっこんな〈森呪遣い〉の少女。本来の所属は〈三日月同盟〉だが、魔法の鞄ゲットのためトウヤらに同行することとなった。幼く見える彼女だが、このパーティーにおいては年長側である。そのため戦闘以外にも料理から家事まで幅広いサポートでパーティーを支えてくれる。彼女は年少組パーティーにとってなくてはならない存在なのだ。ちょっとぽっちゃり目の体型が気になるお年頃だが、今日もおいしい料理とマヨネーズの誘惑には逆らえない。相棒「ウルフちゃん」と一緒にほんわか雰囲気で仲間を陰から支援する彼女はムードメーカーでもある。

──もちろんです! ジャガイモも買ったし、マヨもありますもん

[森賢人の杖]
樹木型ボスエネミーを炎を使わずに倒すことで手に入るレアドロップアイテム。 火属性で倒してしまうと入手できないため、攻撃役のルンデルハウスを大いに悩ませた。 最大MP と火以外の属性耐性が上昇する。
[慈雨の羽衣]
恵みの雨を糸に変えて織られたとされる服。 〈森呪遣い〉が多用する植物系統の魔法の効能を上昇させる。 そして重要なのが体型が目立ちにくいシルエットをしていることなのだが、それはセララだけの秘密だ。
[仔狼の牙]《しゃおらん-きば》
ウルフと召喚契約を結ぶことで手に入る契約アイテム。 牙とはいうが実際はウルフから抜け落ちた乳歯なので丸っこい。 ウルフの戦闘能力はさほどでもないが、見た目の可愛らしさから愛好者は多い。

魔法使いの背を追う小さな見習い軍師
ミノリ
レベル:57
種族:ヒューマン
職業:神祇官《カンナギ》
HP:5468
MP:5318

生真面目で健気な〈神祇官〉の少女でトウヤの双子の姉。確かな戦術眼で《全力管制戦闘》の模倣すらこなし、〈冒険者〉としてもすでに中堅を越えた実力を発揮し始めている彼女だが、師であると同時にほのかな想いを寄せるシロエの背中はいまだに遠く、悩める心は戦闘ほどには上手く制御出来ない。最近では、〈円卓会議〉の業務を支える腕利きの事務員“魔法使いの弟子”としても有名になりつつありギルド会館では密かにファンがつきつつある。才女の評価を得つつある彼女だが、絵心(とその絵心を発揮しようとする前向きさ)だけは如何ともしがたいらしく、実際に目にした人々はみな一様に口を閉ざしているという。

──よし、それじゃあ幌にイラストを……え? ど、どうしたんですか五十鈴さん!?

[神楽鈴の祈祷杖]《かぐらすず-きとうづえ》
〈鈴音の障壁〉の性能を大きく上昇させる効果がある杖。 射程距離が伸び、再使用規制時間も短縮されるため連続使用が可能になる。 武器としての性能は極端に落ちるため、ダメージ遮断に専念するための装備といえる。
[籠目の千早]《かごめ-ちはや》
各所に籠目模様の施された神祇官専用装備。 水神の加護を受けており、冷気耐性を大きく上昇させる。 また、ダメージ遮断魔法の効果を強め、無効化できるダメージの量を増加させる。 性能、見栄え共に人気がある。
[紫雲のかけら]《しうん–》
紫色の雲を小瓶に閉じ込めた消費アイテム。 蘇生呪文の射程距離を伸ばし、再使用規制時間を即座に50% 経過させる強力な秘薬。 相応に値の張る品だが、チョウシでの苦い経験もあり、財産を費やして購入した。

わんこ王子は〈冒険者〉の中の冒険者
ルンデルハウス=コード
レベル:58
種族:ヒューマン
職業:妖術師《ソーサラー》
HP:4597
MP:6634

〈セルデシア〉においておそらく唯一、〈大地人〉でありながら〈冒険者〉となった青年〈妖術師〉。〈大地人〉の貴族出身で、金髪のイケメンにして生まれついての王子様気質。少々お調子者な部分はあるものの、得意の火炎魔法で敵を屠る確かな実力と、そしてここ一番で見せる勇敢さは何度もパーティーの危機を救ってきた。また、〈吟遊詩人〉の五十鈴とは特に息のあったコンビネーションを発揮し、お互いの力を何倍にも引き出す戦いぶりを見せる。が、その関係は大型犬とご主人様。彼のご主人様が彼の優しくて強い魂の守護に気がつくためには、まだ今少し物語が進むのを待つ必要があるだろう。

──よーし、道案内と仕切りはこの僕に任せておきたまえ!

[シトリンの水球]
フレームに小さな黄水晶の欠片がいくつも埋め込まれ、内部には霊水が満たされた球状のコンパス。 魔法の威力と命中精度が僅かに上昇する効果を持つ。 シトリンの宝石言葉は「夢を追って」「友情」。
[ウィザードケイン]
〈製作級〉マジックアイテム。 魔力のブースト性能や取り回しもよく、ゲーム時代から〈妖術師〉育成の必需品との呼び声も高い。 その分制作に掛かる費用も高いが、五十鈴に手伝ってもらいながら頑張って貯金した。
[冒険者のローブ]
〈見習い魔術師のローブ〉を仕立て直した品で、ルンデルハウスの友人である〈大地人〉の徒弟の手になる良品。 軽くて丈夫で、防水性と通気性を兼ね備え、HP とMP が少しずつ回復する。

自称量産型女子高生はリュートを鳴らす
五十鈴
レベル:57
種族:ヒューマン
職業:吟遊詩人《バード》
HP:5376
MP:5526

“平凡な女子高生”を自称する五十鈴は演奏すること、歌うことをこよなく愛する〈吟遊詩人〉の少女。人並みに人見知りもすれば引っ込み思案でもある彼女にとって「異世界にやってくる」という経験はあらゆる意味で冒険の始まりであった。はじけてしまった彼女は、子分ルンデルハウスを従えて今回の旅を「演奏旅行」にしようと言い出す。いつも明るく前向きな彼女だが、その実自分の「音楽」と父親に対して繊細で複雑な感情を抱いている。17といえば将来に想いをはせる時期だ。声高らかに歌う雲雀たちの羽ばたきにおいて一方の主役。この旅で五十鈴は大事な物を見つけられるだろうか。

──みんなで旅に行くの、楽しいじゃない。それにツアーっぽくない?

[精霊遊戯のリュート]《フライング・ドルフイン》
マリエールが昔作ったリュートに〈ロデリック商会〉が精霊の力を加える改造を施したもの。 風の精霊力で音の伝導効率を上げ、土の精霊力が耐久力を上げ、火と水の精霊力のバランスで湿気と乾燥を防ぐ。
[百歌舞う奏原のケープ]《ひゃっかま-そうげん》
歌と踊りが大好きな草花の妖精から入手できる素材〈花詩と共に紡ぐ織布〉で作られた〈吟遊詩人〉専用防具。 歌う際には身体の周囲に音符やト音記号が飛び出して宙を舞い、援護歌の効果を上げてくれる。
[遊牧民の髪帯]《ゆうぼくみん-かみおび》
羊毛を染め抜いて編んだ、色鮮やかな布で作られたヘアバンド。 素朴な見た目だが、〈遊牧民〉のスキル効果を上げるだけではなく、装備した者が〈吟遊詩人〉であれば援護歌の効果もわずかに上昇させてくれる。

神出鬼没の旅の物書き
濡羽(ダリエラ)
レベル:92
種族:孤尾族
職業:付与術師《エンチャンター》
HP:8848
MP:13351

ボクスルトの山中で出会い、同行することとなった〈大地人〉の〈年代記作家〉。だがそれは世を忍ぶ仮の姿であり、その正体はミナミを牛耳る一大ギルド〈Plant hwyaden〉のギルドマスター“西の納言”濡羽である。陰険なメイドにいじめられる窮屈な生活を送る彼女にとって、〈情報偽装〉で別人を装い、気ままな一人旅をするのは数少ない慰みなのである。日常を抜け出した彼女の前に現れたのが年少組一行。こんな小さなところにも運命の歯車は存在する。

──「みなさんは、仲がいいのですね」「〈西の納言〉の命令です」

[王妃 の指輪]《おうひ-ゆびわ》
アルヴ族の高貴な女性が身に着けていた〈幻想級〉の指輪。 アレキサンドライトの周囲にダイヤを散りばめたその美しさは人を惑わせる。 装備者にキャストタイム減少の祝福を、敵に耐性低下の呪いを与える。
[常闇の羽衣]《とこやみ-はごろも》
夜露の滴る蜘蛛の絹糸で織り上げた女性専用の〈幻想級〉のドレス。 本来、ショール状だが惜しげもなく生地を使用しドレスに仕立て上げられた一品。 獲物を蜘蛛の巣に捕らえるかのようにデバフ系魔法の効果を増強させる。
[ヤマト風土記]《ふどき》
ウェストランデで語り継がれてきた様々な物語をダリエラが書き取った未完成の冊子。 後半のページにオリジナルの物語を書こうとした痕跡があるが、山野の話、伝説の話、親子の話、恋の話、どれも形になっていない。

“彼”の面影を持つ謎の女性
ロエ2
レベル:90
種族:ハーフアルヴ
職業:召喚術師《サモナー》
HP:7995
MP:11730

ミノリら年少組が旅の途中で出会い、彼らの旅に同行することとなる女性〈召喚術師〉で、様々なアンデッドモンスターを召喚する強力なネクロマンサー。その姿は〈記録の地平線〉のシロエによく似ており、なんらかの関係があるらしい。サブ職業が〈吸血鬼〉のため昼に弱く不便なため、離職クエストをこなすための旅の途中なのだと本人は語っている。難解な言動の裏側には〈冒険者〉も知らない大きな秘密が隠されているようなのだが、その一方で世間知らずな面もあり、彼女の出自についての謎を深めている。

──よし理解した! こっちの黒いドボドボがソースで、こっちの黒いドバドバが醤油だな?

[星辰の霊衣+]《せいしん-れいいぷらす》
シロエが愛用するマントの強化版。 属性防御が少々高いことを示す+ が付いている。 試験運用品であり、テストサーバーでのみ入手可能。 ファッションに興味が薄いロエ2 はほぼずっと着回している。
[悪霊南瓜の角灯]《ジャック・オー・ランタン》
季節限定のモンスター《悪霊南瓜》からのみ入手できるランタン。 持ち主にのみ見える明かりを灯し、周囲には新月の夜のような闇をもたらす。 可愛らしいデザインで女性からの人気が高いが、レアであり入手困難。
[一握の記憶]《いちあく-きおく》
一見すると小瓶に入った小さな水晶の欠片。 月に満ちる〈共感子〉の欠片を力場で封印した〈秘跡級〉アイテム。 水晶から聴こえてくる音色が「かけがえのない」という言葉の意味を教える。