ログ・ホライズン11 クラスティ、タイクーン・ロード
著:橙乃ままれ イラスト:ハラカズヒロ
監修:桝田省治
定価:本体1000円+税

行方知れずとなっていたクラスティは中国サーバーの仙境で退屈を持て余していた。一方、仙境のふもとの〈天狼洞〉ダンジョンに挑むことになったカナミ一行。しかし「強すぎる」がゆえにエリアスだけがダンジョン参加が不可能となってしまう。己に存在価値はないのか? 悩めるエリアスをそそのかす葉蓮仙女の暗躍により、エリアスとクラスティが苛烈に激突する!

  • 【通常版】

●キャラクター紹介

中原を守護しない二郎真君
クラスティ
レベル:95
種族:ヒューマン
メイン職業:守護戦士
サブ職業:狂戦士
HP:15974
MP:7987

 アキバ最大の戦闘ギルド〈D.D.D〉のギルドマスター。ゴブリン軍討伐のための遠征中に災厄に巻き込まれ行方不明となっていた。しかし今回明らかになった情報によれば、その後記憶を失った状態で中国サーバーに飛ばされていたらしい。何者かにかけられた呪いが今もその身を蝕んでいるものの本人はいたって平静であり、お菓子作りをしてみたり小間使いの少女をからかったりと、悠々自適といってよい毎日を送っている。

性格はひょうひょうとして掴みどころがないうえに口がうまく〈大地人〉貴族相手でもうまく立ち回ることができる。生来のカリスマを持ち巨大組織を束ねることと、ビジョンをもって組織を設計できる帝王学的な能力と合わせてあこがれる女性には事欠かない。

ソシアルダンス、乗馬、女性用の香水、プレゼント、料理などにも詳しくスキのない完璧超人だという評価もある。もっとも側近である高山三佐には、そのあたりを含めて「いたずら小僧のよう」「始末に負えない」と言われることも。

今回の物語では、今まで謎だった過去もあきらかになりいっそう魅力(異説あり)を増した。作者は章を書き終わるたびに「こいつ! クソ! こいつ! お前なんでそうなんだよ! 凹めよ! おい!」とクラスティに言ってるのだが最後までクラスティ過ぎて負けたらしい。作者より強いとかなんなんだ。

猫モチーフの懐中時計
蓋と長針に猫、短針に鼠があしらわれた茜屋製の一点モノ。懐中時計には珍しい目覚まし機能付きで、猫の鳴き声に似た音がなる。ジリジリとうるさくないのがお気に入り。クラスティとしてはいたずらグッズとして活用しており、猫が隠れている事を装うために物陰に仕掛けることや、寝起きの花貂を驚かすことにつかっている。
白貂の長袍
袖口に狼の刺繍が施されたゆったりとした長袍。白桃廟に保管されていたもので、幻想級の素材が用いられており大変肌触りが良い。現在はほつれて、それを貂人がつくろったため魔法の力の大半は失われているが、普段着や上着としては問題ない。
紅参湯茶《こうじんとうちゃ》
いわゆる紅参茶のアレンジで、数種類の生薬、茶葉をブレンドしたもの。気付け、造血作用がある回復アイテムの一種。傷からの出血が続くクラスティのために用意されて飲んでいるのだが毎回味が違うのはなぜ? 花貂にまかせるとはちみつたっぷりになってしまう。

仙君しゃまのいちばんの侍女
花貂(ファーデャオ)
レベル:9
種族:貂人族(大地人)
メイン職業:天吏
サブ職業:毒見係
HP:535
MP:468

中国サーバにある〈仙境〉のひとつ〈白桃廟〉にて勤務している天吏(天宮の官吏)のひとり。見た目は小柄な少女に見えるが、本来の姿は直立したオコジョに似た〈貂人族〉である。クラスティを「仙君さま」と呼んで慕っているものの、何を考えているかわからない彼の前では、何か粗相をしていないだろうか、機嫌を損ねていないだろうか、と不安になることも多い。

もっとも食いしん坊な彼女と彼女の仲間たちは、甘いものでたやすく騙されてしまうので、日々は平和で満ちているようだ。

平和ではあるが変化に乏しい〈白桃廟〉での毎日において、リアクションに富んだ彼女との会話はクラスティにとって丁度いい退屈しのぎのようだ。その純真さが、彼にも何らかの変化をもたらすのかもしれない。ハラ先生のイラストがとても可愛らしく、旅装はきっともんぺだと思われる。連れ回すクラスティの絵面はたぶん犯罪的。

仙花の花飾り
仙境の花を用いて作る、貂人族の女性たちに伝わるしっぽ用の装飾具。人化術を身につけた個体が少なく、オコジョタイプが多い貂人族の間では髪飾りよりも一般的。四季折々の花の香りに心が癒される。オコジョライフにおいてはほぼ唯一の装身具でもあり、自慢のしあいはすごい。いっぽう貂人族はまだ物質文明にそこまで毒されていないので、宝石よりも花のほうが良いようだ。
藍染めの襦裙
眠る時に装備すると冷気による目元へのリラックス効果で安眠状態にし、微量だがHP回復効果もある。常用することで知力の向上効果も期待できるとアインスは主張している。シロエやロデリックも愛用しているらしい。
「冷凍呪文でひやすのが玄人のテクニックですね」
妖精印のロデリタンDX
秘宝級回復薬と〈蒼竜の涙〉と、半分の優しさとを調合して作られたロデ研謹製の強力栄養剤(パイン味)。ロデリックに試供品と称して手渡されたもので、全身の疲れが一気にとれるが、悪酔いするので飲みすぎに注意。
「パイン味って言いますが、これパイン入ってませんよね」

仁の心を持つ豹頭の驃騎将軍
朱桓(ジュホワン)
レベル:90
種族:猫人族
メイン職業:守護戦士
サブ職業:武侠
HP:14363
MP:7004

 中国サーバの護衛ギルド〈楽浪狼騎兵〉の万騎長(ギルドマスター)。メンバーは全員が騎乗動物として乗用狼を従えており、機動力を生かした派手な大規模戦闘で知られる。率いる朱桓も「楽浪の黒豹」「驃騎将軍」とあだ名される一騎当千の猛者だ。野性的な風貌にたがわぬ豪傑肌で、自ら部隊の先頭に立って指揮をとる勇猛さと冷静な戦術眼を併せ持つ。

〈冒険者〉が〈大地人〉を巻き込んで勢力争いを繰り広げ、戦禍を拡げている現状を憂いて中原を離れた彼は、仲間と共に西域を拠点にして行商の護衛やモンスター退治を行っている。

零細ギルドの頃から「仲間と楽しく過ごす」という家族主義であるため、慕ってくる仲間や部下を見捨てることが出来ない。その範囲は〈冒険者〉にとどまらず、難民化しつつある〈大地人〉にまで及ぶため、彼の苦労は当面解決される見込みはない。と言うか、「レザリックの性格を持ち合わせたアイザック」的な意味でたぶんめちゃくちゃ苦労する。仁をもつ為政者ってホントカワイソス。

神戟・臥龍《しんげき・がりゅう》
地に伏した龍のように曲がりくねった独特の形状をした、両手持ちの巨大な〈幻想級〉戟。大河の化身たる龍の力を宿し、地を穿つ荒々しい暴力性と、穢れを祓い恵みをもたらす豊穣の力の二面性を有する。かなりのレア武装でユーレッドサーバでも数本シカ確認されていない。
楽浪狼騎兵旗
ギルドを象徴する走る狼のマークや文字が織り込まれた、勇壮な黄色の大隊旗。地球世界でイラストレーターだったメンバーがデザインと製作を担当しており、ギルド内外からも好評である。
狼紋連璧
獣の骨や貴石を磨きこんだ小さな多数の円盤が数珠のように纏められている装飾品。呼び出した狼系モンスターのステータスを向上させるうえに、騎乗時には円盤が割れていくことでダメージを軽減する。

常識人ゆえ貧乏くじな女傑
春翠(チュンルウ)
レベル:90
種族:ヒューマン
メイン職業:施療神官
サブ職業:辺境巡視
HP:10830
MP:9889

朱桓率いる〈楽浪狼騎兵〉の主要メンバーのひとり。中国サーバー西方のギルド〈楽浪狼騎兵〉に所属する巡廻師の女性〈施療神官〉。

切れ長の目と細い眉の凛々しい顔立ち。頭の左右で丱髪(包子頭とかお団子頭などとも言われる)に結った茶色の髪は肩まで伸びている。筋肉質な長身を紅薔薇が刺繍された優美な革鎧に包んでいるが、実はカナミに比肩しうる程の巨乳でもある。

片手持ちの直剣(大極剣)を手に、前線で攻撃と回復を行う遊撃的なスタイル。戦闘では施療神官という職業柄バックアップに回ることも多いが、いざとなれば愛狼とともに敵中に乗りこんで剣を振るう女傑である。施療神官としては軽装で防御は薄いが、その分を乗用狼による機動力で補う。

生真面目な性格で義理堅く、護衛の旅では〈大地人〉との折衝や交渉事などを担当することもある。戦闘のない時も狼に跨って大平原を駈けるのが好きで、気に入った情景を目にするとその場にしばらく留まって漢詩を諳んじるという風流な一面もある。

遠征での事故の結果カナミと行動をともにすることになりその流れで担当を既成事実とされてしまった。常識人である彼女の心労は察して余りあるものである。

招福の玉釵《しょうふくのぎょくさい》
鈴蘭を模した白い玉飾りが慎ましくも華やかに揺れる二又のかんざし。髪を結いあげるのに便利だが、先が尖った形状は簡易武器にもなる。アイテムのドロップ率が僅かに向上する〈製作級〉装飾品。春翆はこれと似たアイテム(ボーナスの方向性が異なる)を複数所持していて気分で装備を変えている。
月季花の舞鎧
舞踊の衣装を模したような印象を受ける優美な革鎧。艶やかな布飾りがふんだんに使われ、色鮮やかに咲き誇る紅薔薇が刺繍されている。戦の最前線で立ち回る姿は、まるで舞い踊るかのよう。華南電網公司(中国を中心にした運営会社)の力作モデリングであり、登場するPVは海外でも評価が高かった。」
月光の魔石
淡く輝く月光石のアミュレット。使用するとMPを少量回復できるが、再使用規制時間は24時間と長い。決して便利なアイテムではないが、低レベルの回復魔法一回が仲間の生死を分けることもあるので大切にしている。

虚空の母胎よりまねかれた慈悲の化身
求聞(グモン)
レベル:92
種族:子守狼
メイン職業:なし
サブ職業:なし
HP:3326
MP:3326

気を失っていたクラスティを仙境〈狼君山〉へと運んだ、体長2mはあろうかという巨大な〈賢狼〉。記憶を失ったクラスティを主と見定めたかのように傍に付き従う。灰色の毛並みを持つ精悍な姿であり、強靭な体躯と鋭い爪牙を持ちながらも、理知的な振舞いをする。

〈狼君山〉では珍しい西域発祥の種族〈子守狼〉であり羅馬では英雄を育ているという伝説を持つ。生肉も食べるが、果物や焼き菓子も愛する肉食獣らしからぬ嗜好を持っており、貂人族らとともにクラスティに侍る本エピソードの重要キャラクター。あざなはタラーク。知恵と慈悲をもって眠りにつく主人を守っている。

ひだまりの絨毯
〈草原羊〉の毛をふんだんに使った〈草原の都〉産の絨毯。朱桓が差し入れてくれたもので、求聞の専用昼寝布団として使われている。時折仕事を抜け出した天吏が忍び込んでくるが求聞は黙認しているようだ。求聞のふかふかお腹はオコジョ6人用最高級枕である。
銀鎖の帯飾り
花貂たちが倉庫から引っ張り出してきた魔法銀の装飾品。繊細な鎖細工に瑠璃の玉があしらわれた帯なのだが、求聞は腹ではなく、首に巻いている。混乱耐性を持つ〈魔法級〉アイテムなのだが詳細は不明。
絶品フルーツの盛り合わせ
求聞を恐れ敬う山の動物たちが献上してくる果物。なにぶん採取したものなので種類や量は毎回ばらつきがある。そのまま食べることももちろんあるのだが、これを使ってクラスティがお菓子を作ってくれるのが、求聞の楽しみのひとつである。