皆さまこんにちはエリッサです。毎週水曜日更新の「ままれウェンズディ」は橙乃ままれ作品周辺のニュースをまとめてあつかうウィークリーニュースです。公式のものも、皆さんからリクエストのある非公式のものも扱っていきますよ。ままれワールドをより楽しんでいくためのさまざまな情報をお届けしてゆきます。
春というより初夏では？ という陽気が続いているこのごろですが、今日はさくらの日。東京でも桜が満開です。道を歩いているとはらはらと散った花びらが肩に乗って、この時期ならではの風情を感じさせてくれますね。今週末はまだお天気が続きそうなので、お弁当を持ってどこかにお花見に出かけるのもよさそうですね。
それでは、今週のニュースをどうぞ。
◆今週の原作情報
発売中 ログ・ホライズン11 クラスティ、タイクーン・ロード
橙乃 ままれ (著) ハラ カズヒロ (イラスト)
最強の古来種VS無敵の狂戦士
行方知れずとなっていたクラスティは
中国サーバーの仙境で退屈を持て余していた。
一方、仙境のふもとの〈天狼洞〉ダンジョンに
挑むことになったカナミ一行。
しかし「強すぎる」がゆえにエリアスだけが
ダンジョン参加が不可能となってしまう。
己に存在価値はないのか?
悩めるエリアスをそそのかす葉蓮仙女の暗躍により、
エリアスとクラスティが苛烈に激突する!
発売中 ログ・ホライズンTRPG 拡張ルールブック キミだけの世界を創れ!
橙乃 ままれ (著) 七面体工房 (著) 絹野帽子 (著) ハラ カズヒロ (イラスト)
大規模戦闘が可能に!さらなる強敵に挑め!
原作者・橙乃ままれみずから、製作総指揮したTRPGルールブックの第2弾。上級者編。
特技、魔法、エネミー、全てグレードアップ!
ほかにもあなたの〈冒険者〉を更なる高みへと導くデータの数々を収録。
索引もついて使いやすさもアップ!
さあ、冒険の準備をはじめよう。
◆今週のコミック連載情報
03/31 B’s-LOG COMIC：ログ・ホライズン -にゃん太班長・幸せのレシピ- 掲載予定
◆今週のコミック発売情報
03/31 ログ・ホライズン にゃん太班長・幸せのレシピ 6 (B’s-LOG COMICS)
橙乃 ままれ (原著) ハラ カズヒロ (デザイン) 草中 (著)
にゃん太班長のレシピが幸せの奇跡を起こす。
ずっとオフラインだった親友・玉三郎のアカウントが時々オンラインになることに気がついたにゃん太班長。この世界のどこかに玉三郎が居るのかも知れないという思いににゃん太班長の心は揺れる。
折しもヤマトサーバーには大量の蛾のモンスターが現れ大混乱に陥ってしまう。事態を打開すべくシブヤダンジョンに向かうアキバの精鋭たち。その中には葛藤を抱えたままのにゃん太班長の姿もあった──。
シリーズ通して謎に包まれていた玉三郎の正体に迫る大好評スピンオフ、いよいよ最終巻! 人気キャラ、ロエ2と年少組のカレー交流旅話も収録!!
 いいたいことはすべて『ログ・ホライズン にゃん太班長・幸せのレシピ』最終巻のあとがきに寄稿したのでなんにもない橙乃です。肝心のマンガの方も素晴らしいので購入しましょうそうしましょう。
なので今回はだらだらと雑文というか思い出を書きます。 俗に「キャラが勝手に動いた」なんて呼ばれる現象があるわけですが、これはキャラだけではなく物語そのものにも発生しうることです。とはいっても別段オカルト的な現象ではありません。 長い物語を続けるうちに、出来事Ａ→出来事Ｂ→出来事Ｃと描いてきて、そういう作中の経緯がありその場に居る登場人物がこいつであるのならば、そこで返す反応は必然的にこうだよな。つまり出来事Dが発生せざるを得ない――。理屈としてはこんな感じで「勝手に動く」わけです。 最初からすべて予定を立てて読み切って執筆すれば「予定外」は起きませんから「勝手に動い」たりはしないわけですけれど、作家さんの多くは（たぶん、だよね？）そこまで緻密な予定組めないので（あるいは組むと実際書いてる時つまらなくなるので）当面のケアだけして書き出すわけです。すると、次の巻とか次の次あたりでキャラが勝手に活躍することになります。 セララがまさにそういう登場人物で、当初は「ススキノでさらわれそうになった女の子」「主人公シロエたちが旅をするきっかけ」「にゃん太と再会するきっかけ」として作者に設計され、産み落とされました。彼女の家庭的で前向きな性格も、ともすれば陰惨になりかねないログホラの開幕エピソードを少しでも明るくするために与えられたものです。率直に言ってしまえば、彼女は物語の都合のために作られた女の子でした。 しかし彼女はにゃん太と隠れ潜み、アキバに戻り、ミノリやトウヤたちと出会いました。このへんまではまだ「他の登場人物を新しく考えるのも手間かかるし、流用でセララを続投！」みたいな作者の思惑がなかったでもありません。しかしこのあたりから風向きは変わりってきます。 良くはわからないのですが、読者の皆さんがセララを応援してくれるのです。 出番が増えるとともに、ザントリーフで五十鈴とルンデルハウスの関係を目にして、毎日のようにログホラのギルドハウスに通うセララを描いてしまったあたりから、たぶんセララはもう「都合で産みおとされた登場人物」ではなくなっていました。 にゃん太との恋は、だれが見たって分の良い賭けではありませんよね？ 読者が見たってそんなの簡単にわかると思います。作者が見たってすぐわかります（無責任な物言いで誠に申し訳ない）。結果はまだ書いてないからわからないという時期にだって、不利だったことだけは明確でした。 でも作中の彼女は、ちょっと困ったように頭を掻きながら「でも大好き！」「あきらめない！」「猫さんのお嫁さん！」と言うのです。余談ですけれど、柔らかい物腰で可愛らしい彼女ですが、頑固レベルは作中でもかなり上位ですよね。なにせこの件では読者や作者がどれだけ親切にアドバイスしても聞き入れないのですから（マヨネーズの危険性についてとか）。 そうなってしまったのは、読者の皆さんや絵を描いてくれたハラ先生のおかげやアニメのスタッフの皆さんのおかげです。中でも大きかったのが草中先生でした。 セララ自身だって「にゃん太さんとくっつくのは難しい」なんてわかってるはずなのに、世界を超えたどこからか、応援のエネルギーがどんどん届いてくるのですから、諦めるわけがないのです。かわいくて頑張っていて、一途なセララの物語が草中先生によってたんぽぽの綿毛のように広がり、セララをセララの人生に進ませてしまうのです。 もうこの頃から彼女は「作者の言うことを絶対聞かない娘」になっていました。そして彼女はとうとう「本当の自分になりたい」と言い出します。それは彼女の決意表明であるとともに、何重もの意味での再誕宣言でもありました。橙乃にとっては困ったことに「お話の都合で私は絶対に諦めたりしない」という作者絶縁宣言でもあったからです。 まあだいたい駄法螺な雑文なこの話なのですが、創作畑の人にとっては覚えがあったりすることではないでしょうか？ 作者とか神様とか両親とか、誰かの都合でこの世に生まれた人であっても、その人個人にとって自分自身は代替の効かない無二の自分自身であって、その悩みと行動の過去ログが人生です。創造主の都合はともかく、どこかの時点で自分は自分自身として勝手にやらせてもらいますよ、と歩き出します。だって私は私なんだから！ 世界を作ったのは神様で、物語を書くのは作者なのですから、彼や彼女たちの戦いを創造主たちの自作自演と冷やかすこともできるかもしれません。所詮ご都合主義のドラマだよねー、と。 でも、それは一方でとても不思議できれいな奇跡でもあると思うのです。すくなくとも場末の物書きには否定できない程度に神聖な。 そしてログホラは、たぶん、「このこと」についての物語でもあるはずなのです。 おつかれさまでした草中先生！ セララもにゃん太も幸せでした。ふたりはまだまだ「生きて」ゆきますよ！ 草中先生の描くふたりが大好きです！ ありがとうございました！ |
◆現在募集中の企画
現在『ログ・ホライズン』シリーズ再開を記念して、ニコニコ静画特設サイトにてキャラクター人気投票企画が開催中です。
応募期間は2018年3月20日～5月3日23:59まで。結果発表は5月17日の予定です。１日１回、投票サイトに表示されているキャラクターに投票可能で、通常の投票で１ポイント、自作イラストを投稿することで５ポイント入ります。また、サイトに表示されていないキャラクターにも、イラスト投稿することで投票可能！
皆さまの一推しのキャラクターに愛の一票を！ 投票された方全員に、デジタルコンテンツのプレゼントもあるそうです。
詳細は以下のウェブサイトにて。どうぞ奮ってご参加くださいませ！
ログ・ホライズンキャラクター人気投票：https://site.nicovideo.jp/seiga/loghorizon_vote/
◆今週のハッシュトピックス
「今週のハッシュトピックス」は、開発チームで話を聞いてみたい話題を提供するコーナーです。毎週話題を一つ提供していきますので、気が向いたら＃LHTRPGでつぶやいてみてくださいね。
今週のお題は「もうＣＲ１１以上のキャラクターを作りましたか？ どんな子ができましたか？」です。拡張ルールブック発売から１週間たちましたが、ＣＲ１１以上のキャラクターをつくってみたりしましたか？ 「すでにセッションもしたぞ！」という方はそちらも一緒に報告してくださると、かいはつチームも喜びます。みなさまのつぶやき、お待ちしています！
◆NextWeek
今週の「ままれウェンズディ」はここまで。日中と夜の寒暖差が大きい毎日です。昼間暖かくても、日が暮れると肌寒くなってきますので、お出かけの時には荷物に薄手の上着を忍ばせておくといいかもしれません。
以上、担当のエリッサでした。