皆さまこんにちはエリッサです。毎週水曜日更新の「ままれウェンズディ」は橙乃ままれ作品周辺のニュースをまとめてあつかうウィークリーニュースです。公式のものも、皆さんからリクエストのある非公式のものも扱っていきますよ。ままれワールドをより楽しんでいくためのさまざまな情報をお届けしてゆきます。
皆さまゴールデンウィークはいかがお過ごしだったでしょうか? エリッサはイベントのお手伝いや広報のお仕事でお大忙しでした。でもその甲斐あって秋葉原でのイラスト展ではたくさんのお客様に楽しんでいただけたと思います。とても充実した時間を過ごせました。
それでは、今週のニュースをどうぞ。
◆ログ・ホライズン 西風の旅団 11 本日発売!!
05/09 ログ・ホライズン 西風の旅団 11
口伝〈天眼通〉の覚醒!! 死闘を極めた“VS装備狩り”編、遂に決着!?
“装備狩り”からの思わぬ反撃を受け、窮地に立たされたソウジロウの前に現れたのは、仲間たちの力を取り込み、復活したクロエだった! 死闘の果てにソウジロウたちが失ったもの、そして得たものとは……。
『ログホラ』を開始するにあたって、特別なキャラを六人設定しました。クラスティ、ソウジロウ、ミノリ、トウヤ、カナミ、レオナルドです。
本編主人公シロエが、いわゆるラノベでは主人公になれないような煮え切らない悩む凡人タイプの人物なので、それと対比になるような「いわゆる主人公キャラ」「主人公補正を持っているキャラ」として設計したのが彼ら。それぞれ方向は違いますけれど、普通のメディアだったら主人公にして見栄えがするようなイメージで産まれたひとりがソウジロウという少年でした。
しかしそういうふうに設計してしまったせいで「ログホラっていう物語も、クラスティやソウジロウに任せればあっという間に解決して終わるよね」という話になり、この6人は色んな形で物語設計上のハンデを付けられることになります。たとえばクラスティは早い時期から「何かの呪いかトラブルでアキバから離脱する」ことは決定済みでした。だってあのスクエア眼鏡がいると、どんなピンチでものらくらと余裕顔でシロエの出番を食っちゃいますからね。カナミやレオナルドにいたっては、いまだにヤマトにさえ登場していません。
ソウジロウはアキバに居続けるのですが、同じような理由で「ソウジはソウジで何かべつの物語の主役に抜擢されてしまって、アキバのピンチには関われない」と創作メモに書かれて放置されることになりました。ようするに橙乃が産んだのですが、育児放棄に近いあつかいで、悲劇の登場人物であったのです。
そのソウジロウを拾って描いてくださったのがこゆき先生であり、その物語が『ログ・ホライズン 西風の旅団』です。
橙乃がほんっとうに性懲りもなくバカスカ増やすせいで(毎回増やしまくったあとに後悔する)膨大な人数がいる『ログホラ』の登場人物なのですが、ソウジロウはかなり特殊な立ち位置で、それは上で述べたような産まれた経緯もあるのですが、さらに本質的なのは彼が「もうひとりのシロエ」だという点です。
幸せな楽園であり揺りかごでもあった〈放蕩者の茶会〉ですが、それがある日突然失われ、放り出されてしまった。――もちろん解散ですからメンバー全員が放り出されてしまったのですが、その中でも年若く、「事情が見えて無く」放り出されたふたりの少年。それがソウジロウとシロエでした。ある日居場所が突然壊れていき場所をなくしてしまったふたりは、その意味では双子とも言える相似形です。
ソウジロウは即座に〈西風の旅団〉というギルドをつくり、シロエは二年遅れで〈記録の地平線〉を立ち上げます。それぞれに新しい居場所を作ろうと歩きだすのです。 でも、いち早く前に進んだはずのソウジロウが、どこか苦しい。シロエが事前に苦しんで、大人になる決心の結果ギルドを立ち上げたのに、ソウジロウは決心の必要もまだ定かには気づけない「少年」で、痛みを振り払うためにギルドを作ってしまった。ソウジロウはギルドマスターなのですが、それは役職上の呼称であってまだ真実の意味では保護者にも大人にもなりきれていない。もちろん仲間を守るという決意はあるのですが、その本当の意味も正確にはわかっていない。
でもどうにかそのギャップを埋めようとしているのだと――たぶんソウジロウはそういう子なのですが、こゆき先生は全く違った方向から解決してくれました。
〈西風の旅団〉というギルドは、たしかにソウジの作ったギルドではあってそれは〈放蕩者の茶会〉喪失の痛みからの逃避だったのかもしれませんが、でもそれはソウジの気持ちの話です。実際には、そこにたくさんのメンバーが居て、それぞれはそれぞれの喜怒哀楽があって、毎日の暮らしで喜んだり嬉しかったりするのです。
具体的にいうと、イサミのほっぺがふにふにですごく可愛い。サンディのとぼけた小首かしげが可愛い。キョウコのてへぺろがやばい。そういうことです。
たぶんそれは、彼女たちの内側にはなんだかきらきらしたものがあって勝手に光り輝いている。ソウジロウがいかに過去の痛手で苦しんでいてそのせいで周囲を過保護に守ろうとしても、もちろん戦闘では彼女たちを守れるかもしれませんが、心の中の痛みや暗さといった面では彼女たちは、彼女たちの勝手で、勝手に幸せになるし、ソウジロウに微笑むということです。
ちょっとやられた、と思ってます。これと同じようなことって、小説で文字数を重ねてもなかなか難しい。追いつけないです。
こゆき先生は、それを説明ではなく、丁寧にページをかけることで――西風のバカバカしくて騒がしくて優しい日常をたくさんたくさん描くことで成し遂げてくれました。
ソウジには幸せにしてあげなければならない重荷としてのギルドメンバーはもういない。勝手に幸せになってソウジを振り回す無敵の女の子×数十人がいるだけです。
率直に言うと、「クソハーレム野郎が、爆ぜろ!」と思わないでもないんですが、たぶんソウジの欲しかった家族はもう手を伸ばせばすぐそこだよ――ああ、そうだったね。という最終巻が素晴らしいので、嫉妬はひっこめます。
こゆき先生、連載お疲れ様でした! ソウジロウと付き合ってくれてありがとうございます。幸せで素晴らしいコミカライズでした!
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◆『セルデシア・ガゼット』2018春号4週連続配信!
4月20日より、不定期刊『セルデシア・ガゼット』第2弾、キャンペーンシナリオ『ヴァンパイアハンターを継ぐ者』の配信が開始されています。全4話構成のキャンペーンシナリオを毎週1話ずつ公開予定!
今週の配信は第3話『血戦の神殿遺跡』! 女幽霊ディアーヌより託された〈狩人の書〉を修復すべく〈アルヴの神殿遺跡〉に向かうPCたち。しかし遺跡近くの町に立ち寄った彼らに、次なる吸血鬼〈鋼の王〉が挑戦状を叩きつけてきた……! 町を守るため、戦え〈冒険者〉!!
また、今週金曜日には、第4話『狩人たちの仮面舞踏会』をリリース予定です。こちらもお楽しみに!
『セルデシア・ガゼット』2018春号 リリーススケージュール
第1話『悪夢の沼』 04/20 配信済み
第2話『古城で幽霊とお茶会を』 04/27 配信済み
第3話『血戦の神殿遺跡』 05/04 配信済み
第4話『狩人たちの仮面舞踏会』 05/11 配信開始予定
『セルデシア・ガゼット』2018春号03のダウンロードはこの下のボタンから!
ファイルはPDF形式のファイルをZIP圧縮しており、使用の際は解凍が必要です。
解凍後は以下のファイルが収録されておりますので内容をご確認ください。
CeldesiaG2018_Spring03.pdf(A4サイズ、配信シナリオ本体)
CeldesiaG2018_Spring03_handout_A4.pdf(A4サイズ、シナリオハンドアウト)
CeldesiaG2018_Spring03_encount01_A3.pdf(A3サイズ、戦闘マップシート)
CeldesiaG2018_Spring03_encount02_A3.pdf(A3サイズ、戦闘マップシート)
CeldesiaG2018_Spring03_mission_A4.pdf(A4サイズ、ミッションシート)
eldesiaG2018_Spring03_encount01_A3.jpg(オンラインセッション用戦闘マップ画像)
eldesiaG2018_Spring03_encount02_A3.jpg(オンラインセッション用戦闘マップ画像)
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◆ログホラ「〈変転〉Re:Fraction」イベントレポート
ゴールデンウィーク真っ只中、5月3日~4日の二日間、ハラカズヒロ先生のイラスト展示イベント「〈変転〉Re:Fraction」が開催されました!
これまで原作単行本に使用されたカバーイラストや挿絵、口絵などのほか、ツイッターで公開されたログホラ関連イラストなどが特大サイズ展示、原作者橙乃ままれ先生による作品解説&ep15、16の先出し展示など、盛りだくさんの内容でした。
ハラ先生渾身の一点ものグッズも全部実用展示。人気があればもっと作りたいので調査だ! とのことです。
来場者の皆様には、アキバ住民票や、書き下ろしのストーリー掌編「変転あるいは〈記録の地平線〉のバーベキュー」、そして草中先生からいただいたイラストカードといった来場者特典が配布されました。早速ツイッターなどに感想を書いている方もいらっしゃいますね。
会場内の休憩スペースにはスケッチブックを設置しておいたのですが、こちらも皆さま思い思いのイラストやメッセージを書き込んでくださいました。ひとつひとつからみなさまのログホラ愛が伝わってくるようで、ハラ先生やスタッフも喜びと感謝の声を上げていましたよ!
2日間という短い会期でしたが、来場してくださったお客さまはなんと合計で700人以上!! 入場待ちをしていただき、急遽整理券発行による入場制限をかけることになってしまいましたが、来場者の皆さまのご協力もあって、混乱もなく、スムーズに手続きを進めることができました。
開催前はハラ先生もスタッフも「2日で200人来たらいいねえ、小さな会場だから、みんなでお茶飲みながらまったりしようよ」「っていうかだれも来なかったらどうする?」「体育座りで泣く」なんて話をしていたのですが、嬉しい驚きでびっくりです。「いいから小冊子は十分印刷しておく。任せて!」と言ってくださったF田さまの冷静な判断に敬服するばかり!
ハラ先生は二日のあいだコツメカワウソもかくやという勢いでくるくると動き回ってました。整理券配ったり(小声)。主催なのに!
今回、急なスケジュールながらたくさんの方々に来場いただきイベントを成功させることができたのは、ひとえに来場者してくださった皆さまのご協力と、そしてイベントを楽しもうとしてくださった気持ちのおかげです。
改めて御礼を申し上げるとともに、これからのログホラ・プロジェクトをよろしくお願いいたします。
◆今週のハッシュトピックス
「今週のハッシュトピックス」は、開発チームで話を聞いてみたい話題を提供するコーナーです。毎週話題を一つ提供していきますので、気が向いたら#LHTRPGでつぶやいてみてくださいね。
今週のお題は「ソウジロウさまくらいにもてたらどんなライフを送りますか?」です。ハーレムマスターなどと呼ばれるモテモテ男子ソウジロウさまですが、皆さまがあの方と同じぐらいモテモテだったら、どんな日々を送っていると思いますか? 皆さまのつぶやき、お待ちしています!
◆NextWeek
今週の「ままれウェンズディ」はここまで。GWが終わって、なんだか急に寒い雨が降っていますね。急な温度変化でまた体調を崩している方もいるようです。雨に降られたらしっかり着替えて、体を冷やさないようにしましょうね。
以上、担当のエリッサでした。